教育アクセラレーター・プログラムでは、HatchEduのミッションに共鳴いただける教育団体に対し、事業成長の加速(アクセラレーション)支援を提供しています。
当プログラムでは、「支援する側とされる側」という関係性ではなく、共に設定したゴールに向けて協働できる関係性を志向しています。
「社会的インパクトを共につくっていく仲間」として、協働パートナー団体の課題に対する視座や解決のためのアイデアから私たちも学ばせていただきつつ、HatchEduの広範なメンター・ネットワークを活かしたサポートをご提供します。
対象:
以下の条件を満たす団体を対象に、協働パートナー団体を募集いたします
内容:
アクセラレーション支援・協働の内容は、対象団体の成長ステージやニーズによって個別に設定します。
プロセス:
公募形式はとっておらず、まずは、ご登録・お問い合わせいただいた団体の皆様と、幅広くお話をさせていただいています。
つくば市教育局
学び推進課
「問いから始める学び」を実践する
公立学校を目指して
団体概要
つくば市では、「一人ひとりが幸せな人生を送ること」を最上位の目標とした「つくば市教育大綱」を令和2年に策定しました。 一人ひとりの違いが受容され、多様で豊かな個性が発揮される環境のもと、一人ひとりが自己実現でき社会力が育つことを目指し、知識の教え込みではなく「問いから始める学び」を進めています。
協働のテーマ
学校がビジョンに根ざした変化を実現し、分析に基づいて課題を解決していくための伴走支援体制づくり
協働期間
2019年4月〜
NPO法人
学校の話をしよう
学校に関わる
すべての人との「対話」の場づくり
団体概要
NPO法人学校の話をしようは、先生、子どもたち、学校に関わるすべてのみなさんと「対話」から未来をともに創りだす活動を行っている団体です。
私たちは、主に2つの領域において活動を行っています:
① 公立学校における先生方の対話の場創り
② コミュニケーション、組織づくり、リーダーシップをテーマとしたプログラムの開催
特に現在取り組みの中心となっている①においては、学校現場や教育委員会と協働し、年間を通じた活動として展開しています。すでに実践されている学校においては、教育活動、学級経営、学校方針などについての対話を行うことで、先生同士の相互理解が深まり、豊かな関係性や心理的安全性が育まれています。また、対話を通じて実践共有からの学び合いや教育活動の問い直しが生まれ、先生方の教育観や授業法の変化にもつながり、子どもたちが自ら学びを楽しむといった変化も生まれています。
教育現場で対話の場を創ることを通じ、
◎一人ひとりの中にある「純粋な思い」からの「したい」を見出し、人生のリーダーとして生きること
◎一人ひとりの「したい」という思いが尊重されると共に、その思いが分断やコンフリクトになるのではなく「つながる力」となり、私たちというチームとして取り組むことで本当に願う世界を創り出すこと
◎学校づくり、教育づくりから、さらには地域づくり、社会づくりにつなげていくこと が実現されていくことをめざしています。
協働のテーマ
現在までの実践を日本全国の学校へ届けられるような今後の活動づくり、組織体制づくり
協働期間
2023年7月〜
一般社団法人
Kids Code Club
どんな家庭の子どもも通える
無料プログラミング教室
団体概要
一般社団法人Kids Code Clubは、「テクノロジーを楽しく自由に学ぶための環境をすべての子どもたちに届ける」ことをめざす団体です。
代表の石川麻衣子さんは、ご自身が経済的事情から学ぶことを諦めざるを得なかった経験、独学でプログラミングを学び生きる力を身につけた経験から事業を立ち上げました。
こうした最新技術を教える民間の教室は、高スキル人材が講師を務めることが多いため、月謝が高額になりがちです。
Kids Code Clubでは、ボランティアスタッフが子どもの自学自習と学び合いをサポートする「教えないプログラミング教室」というスタイルを採用。困窮家庭の子どもも気負わず参加できるよう、無料でオンライン教室を開講しています。この学習モデルには、子どもたちが「アイデアを出し合い、主体的に学ぶ」「多様な環境の中で他者に貢献する」経験を積むことができるという利点もあり、知識や技能の習得に重きをおく一般的なプログラミング教室との差別化にもつながっています。
協働のテーマ
学びのインパクトを維持しつつ規模拡大していくための仕組みづくり
協働期間
2022年4月〜2023年3月
NPO法人
サイレントボイス
ろう・難聴児が抱える学習課題・
コミュニケーション課題に取り組む
団体概要
NPO法人Silent Voiceは、ろう・難聴児に向けた教育プログラムを提供している団体です。
ろう・難聴児は、耳から情報を得ることが難しい分、言語獲得や学習において独自のチャレンジを抱えています。また、聴覚障害者の人口が少ないため、居住地に悩みを相談できる仲間やロールモデルとなる大人、手話のできる先生がおらず、社会的孤独に陥りやすい状況にあります。
こうした課題を解決するため、サイレントボイスでは、ろう・難聴児がコミュニケーションの壁を超えて夢を叶えていくための総合学習塾「デフアカデミー」や、距離を超えて手話のできる先生と出会えるオンライン対話学習コミュニティ「サークルオー」を運営。また、ろう・難聴者を採用する企業に向けたコンサルティング事業を行い、そこで得た知見を教育プログラムに活かすなど、子どもが成長していった先を見据えながら活動を展開しています。
サイレントボイス自体でも、「聞こえない人」と「聞こえる人」を1:1の割合で採用。日々"違い”に向き合い、さまざまな課題を解決していることを団体の大きな強み・価値としています。
協働のテーマ
社会変革を視野に入れたインパクトストーリーの構築、それに基づいた事業計画策定ならびにカリキュラム開発
協働期間
2022年4月〜2023年3月
一般社団法人
Education Beyond
学校の勉強に物足りなさを感じている
子どもたちのために
団体概要
現在、日本では約13%の子どもが学校の授業に物足りなさを感じていると言われています(ベネッセ総合教育研究所調べ)
一方で、こういった子どもたちの知的渇望感が学校現場において「課題」であると認識され、対応がされることはあまりありません。
一般社団法人Education Beyondでは、一見困っているようには見えないこのような子どもたちが課題を抱える課題を保護者や先生にも認識してもらうとともに、彼らのニーズを充足するための新たな教育の場を生み出そうとしています。
その第一歩として、ジョンズ・ホプキンス大学が主催する小中学生向けギフテッド教育プログラムCenter for Tarented Youth(CTY)の日本における導入をめざしています。
協働のテーマ
CTYプログラムの日本への導入、学校・保護者向けの理解促進・コミュニティ形成、政策提言
協働期間
2021年4月〜2023年5月
教育アクセラレーター・プログラムでは、募集期間を特に設けておらず、ご登録を随時受け付ける形となっております。
お気軽にご登録いただき、事務局からのご案内・ご連絡をお待ちいただけましたら幸いです。
Q1
支援の内容やメンターはどのように決まりますか
A1
各パートナー団体の優先課題に基づいて話し合って決めていくため、固定した内容はありません。メンターの方についても、毎週の定例ミーティングを基軸にプロジェクトを前進させていくなかで、その時々の必要な課題に照らしてHatchEduのネットワークの中から都度ご紹介する形となっており、特定の方に数回のメンタリングをお願いすることもあれば、7〜8名のメンターからの単発のメンタリングをアレンジさせていただくこともございます。 具体的な支援のイメージについては、過去の協働パートナー団体の方がHatchEduでの経験について共有している以下の記事をぜひご参照ください: [kids Code Club記事] [Silent Voice記事]
Q2
募集している団体数は何団体ですか?
A2
毎年3〜4団体(自治体の教育委員会を含む)と3ヶ月以上のプロジェクトをご一緒させていただいていますが、単発・短期でのご支援も可能であるため、まずはお気軽にお問合わせ・ご応募いただき、個別の状況に応じてご相談させていただければと思います。
Q3
助成金の提供はありますか?
A3
当団体から助成金等の直接的な金銭支援はご提供していませんが、外部資金を獲得するための支援は行っております。
Q4
次回の募集はいつですか?
A4
教育アクセラレーター・プログラムでは、2023年6月6日締切で募集を受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。 ※ 募集期間以外も、ご関心のある方からのご登録を随時受け付けております。
Q5
HatchEduの協働パートナー団体となった場合、参加費は発生しますか?
A5
HatchEduはご寄付を元に運営しているため、協働パートナー団体から参加費等は頂いておりません。
Q6
対象となる教育事業・プロジェクトの範囲に制約や条件はありますか?
A6
主には、日本国内在住の子どもが最終受益者となる教育事業を想定しています。ただし、教育者(大人)を対象としたプログラム等はその限りではありません。